こんにちは!管理人のイチです。
ウォシュレットって、『貯湯式』とか『瞬間式』とか種類があるけど何が違うの?
カタログやネットにいろいろ書いてあるけど、実際のところ使用感ってどうなの?
今回はこんな疑問を解決したいと思います。
単純に「自動でふたが開く!」「自動で水が流れる!」などの機能は見ればある程度分かると思いますが、
ウォシュレットには『貯湯式』と『瞬間式』という2種類の構造が存在し、使い心地や価格帯などが大きく変わってきます。
今回は『貯湯式』と『瞬間式』の違いを徹底比較・解説します。
『貯湯式』とは?
簡単に言うと『電気ポット式』になります。
代表モデル
TOTO ウォシュレットオンラインカタログより引用(2023/05時点)
特徴
カタログの仕様表や定説から『貯湯式』を解説するとこんな感じです。
- ウォシュレットの中に電気ポットのようなタンク(容量:約500ml)が入っており、タンクで沸かしたお湯を噴射する。
- タンク内にお湯が溜めてある為、たっぷりのお湯で気持ち良く洗える。
- タンク内のお湯が切れると、沸き上がるまでは冷たい水しか出なくなり、給水しながらの噴射になる為、噴射量が減少する。
- タンクが入っている分、『瞬間式』と比べ若干本体が大きくなる。
- お湯を保温する為に少し電気代がかかるが、瞬間的に使用する電気量は少ない(300~400W程)。
- 従来方式で、安価な傾向がある。
『メリット』と『デメリット』
特徴を元に『貯湯式』のメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
購入費用を抑えられる。 電力不足を起こしにくい たっぷりのお湯で気持ちよく洗える。 | 本体が少し大きくなる。 電気代がかかる。 長時間使用すると冷水になり噴射量が減る。 |
実際に試した『貯湯式』の使用感について
ここからは管理人が実際に『貯湯式』を使用した感想になります。
メリット・デメリットからの使用感まとめ
管理人が実際に使ってみた上で、メリット・デメリットを個人的な使用感で表にまとめたのがこちらです。
貯湯式 | 備考 | |
---|---|---|
購入費用 | 安価 | 様々な店舗で確認しましたがやはり瞬間式と比較すると安価でした。 |
連続使用 | 一人使用では湯切れ無し | 様々な洗い方で検証してみましたがどれも1分程は使用できました。 使用後すぐに湯沸かしもするので、何人も立て続けに使用する環境でなければ、そこまで困らないのではないかと思いました。 |
機能性 | 必要十分 | 便座が温まっておしりが洗えれば良いという方には十分だと思いました。 モデルによっては『リモコン洗浄』や『おしり乾燥』などの機能もあるようです。 |
デザイン | 普通 | 書かれ方で「本体が大きい」「ダサい」といった先入観を持ってしまいますが、言われなければそもそもそんな感覚を持つ事も無いほど普通でした。むしろ過去のモデルと比べると十分すっきりしていてオシャレです。 |
消費電力 | (300W~400W) | 問題無しブレーカーが落ちたり、仕様が不安定になる事は特にありませんでした。 |
電気料金 | 保温代有り | ハッキリは分かりませんでしたが、目に見えて電気代が上がるようなことはありませんでした。 |
使ってみて気づいた事
ここでは、カタログやネットで見た情報だけでは分からなかった、実際に貯湯式ウォシュレットを使って感じた事をまとめていきたいと思います。
①ボタンを押してからお湯が出るまでの反応が早い
これは瞬間式との比較を意識した時に気づきましたが、貯湯式はおしり洗浄のボタンを押してから噴射してくるまでのスピードが早かったです。
すでにタンクにお湯がある為すぐに噴射できるのだと思います。
②おしり洗浄の音が静か
これも瞬間式との比較を意識した時に気づきましたが、貯湯式はおしり洗浄の音が静かです。
後述しますが、『瞬間式』は洗浄中にポンプのような音がしました。
『貯湯式』は特にそういった音も気にする事なく使用できました。
③操作性がシンプルで分かりやすい
必要最低限の機能に絞ってあり、直感的に操作できるため分かりやすかったです。
瞬間式は物によるのでしょうが、設定が細くできる分少し煩雑で、分かる人には良いですが、複雑なものが苦手な人には少し面倒に感じられるかもしれません。
『瞬間式』とは?
簡単に言うと『瞬間湯沸かし方式』になります。
下記のような多機能モデルも存在し、上位モデルとして扱われることが多いです。
- 快適機能…自動(リモコン)でトイレが流せる『オート便器洗浄』や、自動(リモコン)で便ふた・便座の開閉ができる『オート開閉』など。
- 節電機能…普段は暖房便座の温度を極限まで弱め、人が来た瞬間に便座を温める『瞬間暖房便座』など。
- お掃除補助機能…ノズルや便器に除菌水を掛け金や汚れの繁殖を防ぐ『きれい仕上げ』など。
代表モデル
TOTO ウォシュレットオンラインカタログより引用(2023/05時点)
特徴
カタログの仕様表や定説から『瞬間式』を解説するとこんな感じです。
- ウォシュレットの中に瞬間湯沸かし器が入っており、瞬時にお湯を作り噴射する。
- 瞬時にお湯を作れる為、湯切れなどの心配をせず安定的に使用できる。
- 一度に作れる湯量に限界がある為、貯湯式と比べて噴射量が少ない。
- タンクが無い分、『貯湯式』と比べ若干本体がコンパクトになる。
- お湯の保温が無い為電気代を節約できるが、瞬間的に使用する電気量が多い為、使用状況によってはブレーカーが落ちたり使用が安定しなくなる可能性が有る。(約1300W程)。
- 貯湯式に比べて「安定使用」「省エネ」「コンパクト」などメリットが多いとされ、多機能な物も多く高価な傾向がある。
『メリット』と『デメリット』
特徴を元に『瞬間式』のメリット・デメリットをまとめるとこんな感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
本体がコンパクトになる。 節電になる。 長時間使用しても湯切れが無く安定して使用し続けられる。 多機能な製品が多い。 | 購入費用は割高になる。 使用時に大きな電力が必要になる。 貯湯式と比較して噴射量が少ない。 |
実際に試した『瞬間式』の使用感について
ここからは管理人が実際に『瞬間式』を使用した感想になります。
メリット・デメリットからの使用感まとめ
管理人が実際に使ってみた上で、メリット・デメリットを個人的な使用感で表にまとめたのがこちらです。
瞬間式 | 備考 | |
---|---|---|
購入費用 | 高価 | 様々な店舗で確認しましたがやはり貯湯式と比較すると高価でした。 |
連続使用 | 湯切れ無し | 試しで2分ほど使用してみましたが湯切れする様子はありませんでした。 |
機能性 | 多機能 | モデルによりますが、貯湯式では選べない『自動洗浄』や『便ふた自動開閉』など高機能なラインナップも用意されていました。 |
デザイン | 非常にシンプル | デザインが非常にシンプルです。 貯湯式と比べて本体の厚みが薄く確かにスタイリッシュでした。 |
消費電力 | (約1300W) | 問題無し通常使用している分には問題ありませんでした。 いじわるテストで同じコンセントで電気ストーブ(600W)を付けて使用してみましたがとりあえず使えてました。 ですが、ドライヤーや炊飯器並みの出力なので色々重なるとブレーカーが落ちたりすることがあるかもしれません。 |
電気料金 | 保温代無し | ハッキリは分かりませんでしたが、おそらく節電できているのだと思います。 |
使ってみて気づいた事
ここでは、カタログやネットで見た情報だけでは分からなかった、実際に瞬間式ウォシュレットを使って感じた事をまとめていきたいと思います。
①ボタンを押してからお湯が出るまでに少し時間がかかる
普段そこまで気にしておりませんでしたが、おしり洗浄ボタンを押してから噴射するまでに10秒ほどかかりました。
恐らく瞬間湯沸かしの為、水温が低かったりすると水を温めるのに数秒時間を要するのだと思います。
取扱説明書『故障かな?と思ったら』の一番上にもそんなことが書いてありました。
TOTO アプリコット取扱説明書より引用
②おしり洗浄の音が大きい
おしり洗浄中に「ブー」というバイブレーション?ポンプ?のような音がします。
気にならない方は気にしないと思いますが、結構大きめの音で、意識して聞くと隣の部屋に居てもウォシュレットを使用しているのが分かる位の音です。
恐らく、瞬間湯沸かし器で作られた限りあるお湯でしっかりおしりを洗う為に、加圧ポンプのようなものが組み込まれていて、そのポンプが作動する音なのではないかと思います。
③おしり洗浄の勢いが強い
上の②の裏付けになる結果だと思いますが、貯湯式よりおしり洗いの勢いが強かったです。
恐らく加圧して噴射していると思われ、ピンポイントでビームのように噴射します。
何となく…ホースから水の出が少ない時、先端を摘まむと勢い良く噴射しますよね?あのイメージです。笑
その為、管理人は『おしり(通常洗浄)』は痛くて使用できず、やわらかめの『おしりソフト』にしています。
強いのが好きな方には良いと思います。
強(おしり)弱(おしりソフト)のメリハリがしっかりしていて、使い分けでどちらも対応できる万能型だと思いました。
④お掃除がしやすい
貯湯式に比べて、コンパクトで本体が薄く凹凸が少ない為、掃除はしやすいです。
ちょっとした事ですが、めんどくさがりの管理人からすれば嬉しいポイントでした。
⑤修理代が高い?
過去使用していたアプリコット(瞬間式)が壊れた時にメーカーメンテナンスの方から提示された金額が思ったよりも高額でした。
温水が出なくなり熱交換機(瞬間湯沸かし)+αの部品交換が必要だったのですが、内訳を聞いてみたら熱交換器の費用がほかの部品より結構高かった記憶が残っています。
性能が良いとされる部品の為、いざ壊れた時はもしかしたら修理代が高くつくかもしれません?
また、『機能が多い』=『内部部品も多い』になると思いますので、部品の数が増えればその分故障のリスクも高まると思います。
『貯湯式』vs『瞬間式』徹底比較!
実際に使用した上で『貯湯式』・『瞬間式』を比較!
『貯湯式』と『瞬間式』を個人的な使用感で比較してみました。
貯湯式 | 瞬間式 | 備考 | |
---|---|---|---|
購入費用 | 安価 | 高価 | やはり貯湯式の方が手にしやすい価格でした。 |
連続使用 | 一人使用では湯切れ無し | 湯切れ無し | 貯湯式が意外と善戦。 1分程は連続使用も問題ありませんでした。 何人も立て続けに使用するとちょっと怪しい? 瞬間式は2分ほど使用しましたがやはり湯切れはありませんでした。 |
機能性 | 必要十分 | 多機能 | 貯湯式も必要十分。 瞬間式には『自動洗浄』や『便ふた自動開閉』など便利機能が付いた機種が多い印象でした。 |
デザイン | 普通 | 非常にシンプル | 比較してしまうとさすがに瞬間式が優位。 貯湯式はネットの情報から野暮ったいものを想像しましたが、普通にシンプルで何も違和感はありませんでした。 |
消費電力 | 問題無し(300W~400W) | 問題無し(約1300W) | どちらも問題ありませんでした。 瞬間式はドライヤー並みの出力がある為、朝の支度などで色々重なると、もしかしたらブレーカーが落ちる可能性もあるの?かな??程度でした。 |
電気料金 | 保温代有り | 保温代無し | 実際使用した感じではそこまで違いは感じられませんでした。 差額は200円/月ほどのデータが多いようです。 |
情報のみでは分からなかった実際に使って分かった気づき4項目を比較!
貯湯式 | 瞬間式 | 備考 | |
---|---|---|---|
作動までの時間 | 早い | 少し時間がかかる | 瞬間式は噴射までに時間がかかりました。 水温が低い冬場が特に遅いようです。(10秒前後) |
作動音 | 特に気にならず | 洗浄音が大きい | 瞬間式は意外と作動音が大きかったです。 気になる方は気になるかもしれません。 |
洗い心地 | たっぷりのお湯で柔らかめ | 少ないお湯を性能で補助して強め | 瞬間式は少ないお湯を加圧して出している?為、勢いが強い印象です。 個人的には貯湯式の洗い心地の方が好きでした。 |
お掃除のしやすさ | 普通 | コンパクトで凹凸が少なく楽 | 瞬間式の方がコンパクトで本体が薄く凹凸が少ない為、掃除はしやすかったです。 |
『貯湯式』と『瞬間式』気になる電気料金の比較について
ハッキリと貯湯式を使用して「いくら増えた」というのは分かりませんでしたが、トイレの組合的な存在『レストルーム工業会』の発表では下記のような目安になっているようです。
電気代の目安は以下の通りです。
貯湯式 年間 3,650~4,940円 ⇒ 月々304~412円
瞬間式 年間 1,570~3,460円 ⇒ 月々131~288円※経済産業省 資源エネルギー庁 「省エネ性能カタログ2022年版」掲載の
トイレナビ より引用
年間消費電力量に基づき、目安として新電力料金目安単価27円/kWh(税込)
として試算しています。
※省エネ基準達成率100%以上の製品を対象としています。
(電力会社ならびにご家庭の使用電力によって異なります)
【結論】『貯湯式』と『瞬間式』どちらを選ぶべきか?
『貯湯式』と『瞬間式』、それぞれどんな方におすすめか考えてみました。
『貯湯式』はこんな人におすすめ!
- 便座が温まっておしりが洗えれば十分な人。
- 機能がシンプルな方が良い人。
- 購入費用を抑えたい人。
- 一人暮らしや少人数のご家庭の人。
- 無難なウォシュレットが欲しい人。
『瞬間式』はこんな人におすすめ!
- トイレ空間を少しでもすっきりカッコ良く演出したい人。
- 様々な快適・節電・清掃補助機能が欲しい人。
- 強めの洗浄感でしっかりおしりを洗いたい人。
- 大人数のご家族や湯切れが心配な人
- 節電や省エネをしたい人
- 万能なウォシュレットが欲しい人。
最後に
今回はカタログ記載の仕様表や定説・実際の使用感から『貯湯式』と『瞬間式』を比較してみました。
管理人も今は瞬間式をメインで使用しておりますが、貯湯式が善戦しているのが意外な結果となりました。
それぞれのメリットがあり悩みますが、少しでもウォシュレット選びの参考になれば嬉しいです。
以上、『貯湯式?瞬間式?ウォシュレット構造の違い・使用感から徹底比較』でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。